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[コラム:企業永続の法則Q&A]第16回『人材から人財、そして人在へ』

[コラム:企業永続の法則Q&A]第16回『人材から人財、そして人在へ』
・今や時代は、働き方改革。そこでキーワードとして今一度考えなければならないのは「企業はヒトなり」という言葉。
・現状を見ると、「ヒト」とは、大企業では「人材」が、そして中小企業は「人財」という漢字が当てはまる。そして、ここで登場するのが私の主張する地域に密着している永続企業の場合に、「人在」があてはまるということ。
・大企業に特徴的な「人材」とは、使い切るとか、使い捨てるだけの単なる労働力であり、コストとしてのみヒトを見るものである。中小企業で最近叫ばれるようになったのが「人財」。これはヒトを大切にし、適切な投資を行うことで、付加価値や収益の向上に貢献するものと見ている。財は“宝”であるというのは、その意味でよく使われてきた。
・私が提唱する「人在」企業というコンセプト。「人在」企業とは、ヒトという存在に価値を見いだす企業のことであり、人のもつ存在感が重視される。
・人という存在そのものの大切さを認識することからスタートし、その人間の成長をはかることをこの経営は目指している。
・そして、地域で活動している中小企業のなかで、企業をとりまく各種のステイクホルダーに感謝し、ともに喜びを分かちあえる企業のことでもある。
・ヒトの成長を促進することは、ヒトは“宝”であることを示しており、人財企業と共通している。しかし、それだけでなく、地域密着の経営をとっており、地域との共生をはかっている。
・そこで、地域の各種のステイクホルダーに感謝し、喜びを共有しているのである。これが企業永続の条件である。
・このような人在企業こそが、地域で潰れない企業つまり「地域永続企業」になれる。
・永続企業は全国的なレベルでの大企業ではないが、活動を展開している地域ではステイクホルダーから長く愛顧される企業なのである。
『企業永続の法則―地域と結びついた企業は潰れない!』48頁参照