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[特別企画] 『「本」からみた横浜の経営者(第11回)』 佐藤日英雄(1998)『続 健康は誰のものー素晴らしい生命力 自然と共に』一野毛電気工業刊

[特別企画]
『「本」からみた横浜の経営者(第11回)』

佐藤日英雄(1998)『続 健康は誰のものー素晴らしい生命力 自然と共に』一野毛電気工業刊

・野毛電気工業、九州ノゲデンの経営者であった佐藤日英雄の著書である。1922年の横浜生まれであるが、東芝入社、応召のあと、1950年に同社を創立している。技術者社長であるが、健康に関心があって、この著書をつくっている。
・社員向けの『体験を得た金のかからぬ私の健康体推進法』という小冊子のあと、1993年に本書と同名のものを作っている。人気が高く在庫がなくなったので追補を行って“続”をつけて再版したのが本書である。
・「心と健康」、第2章「健康体推進法」、第3章「食と笑い」、第4章「ヘルストロン」などからなっており、佐藤の健康法がかかれている。
・第1章では噛むことの意味、第2章では、砂糖をとりすぎない、4つ足は食べない、生水を飲む、朝食廃止の2食主義、裸健康法、第3章では笑いの効用など健康のための興味深いヒントがたくさん書かれている。
・「健康経営」といった言葉が注目されているのが今日です。佐藤は企業で働く人びとの健康を思って、この本をつくったようであるが、このように健康に配慮する経営者が増えてほしいものである。

永続的成長企業ネットワーク 理事
横浜市立大学名誉教授  斎藤毅憲