【セミナー特別企画】第24回 <人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方㉔> 「PHP」編集部『歳をとるのは面白い』PHP研究所 2016年
【セミナー特別企画】第24回
<人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方㉔>
「PHP」編集部『歳をとるのは面白い』PHP研究所 2016年
・本書『歳をとるのは面白い――70代、80代も豊かに生きられる人、つまらなくなる人。』には、16人の「自分を受け入れ、今日を楽しむ」、「物事は良い方向に考える」、「人生は歳を重ねるほど豊かになる」というテーマに沿ったエッセイが収められている。
<目次>
第1章 自分を受け入れ、今日を楽しむ
人生にすてきな会話を 曽野綾子(作家)
「隠居」のこころ 中村メイコ(女優)
今ある自分の姿を受け入れる 篠沢秀夫(フランス文学者)
知らぬが仏 忘れるのが勝 外山滋比古(お茶の水女子大名誉教授)
日本人の美しい心 堀文子(日本画家)
第2章 物事は良い方向に考える
物事は良い方向に考える 石川恭三(内科医・杏林大学名誉教授)
ひとりは淋しくない 加島祥造(英文学者・詩人)
自分史のすすめ 山藤章二(イラストレーター)
私が選んだ道だから 佐伯チズ(美容家)
優柔不断っていいかもね 萩本欽一(コメディアン)
言葉の復権 小椋佳(作詞・作曲家)
第3章 人生は歳を重ねるほど豊かになる
百歳まで舞台に立つ 内海桂子(漫才協会名誉会長)
苦しくても一生勉強、一生挑戦 桂歌丸(落語家)
今日一日をよく生きる 草笛光子(女優)
人生は歳を重ねるほど豊かになる コシノジュンコ(ファッションデザイナー)
<気になる言葉>
・いつまでも若い人を相手に出しゃばってはいけない。たとえ手伝える力が残っていたとしても、手伝いたい気持ちがあったとしても、「もう自分は隠居の身だから」とすっと引くこと。若い人の力を信じて、傍で見守ってやること。それが、年寄りとしての美しさだと思います。(中村メイコ)
・子供たちが独立して家庭をもつ。孫にも会いたいし、何か手伝ってやりたいとも思う。そんな気持ちを抑えて、そよ風程度に顔を出せばいい。それもまた、「終いじたく」のひとつだはないでしょうか。(中村メイコ)
・今ある姿を楽しむ古代の心。古代の人は、世界中どこでも、平均値、正常値といった考えはなく、歩く範囲で暮らし、他人との比較は少ない。今ある自分の姿を受け入れ、今日を楽しむ。(篠沢秀夫)
・新しくおもしろいことが現れば、もとの、おもしろくないことは自ずから消える。くよくよすることはない。(外山滋比古)
・いやなこと、苦しいことを乗り越えるには忘却が最上の策であると思っている。いやなこと、つらいことは、忘れるに限る。新しいところへ転進すればいい。つまり、忘れるのである。同じところでグジグジしているより、心機一転、別天地に羽ばたく方が総会である。(外山滋比古)
・老子の英訳本のなかに、「Alone ,but not lonely.」という一行があった。私はそれを「ひとりだ、でも淋しくはない」と訳した。人里離れてひとりで暮らす私にとって、この一行はとてもしっくりするものだった。(加島祥造)
・七十歳を超えると、これからは「動」から「静」の時代に入ってくる。世間のしがらみや欲望から解き放たれ、心の時代に入ってくる。季節に春夏秋冬があるように、人生もまた冬の時代を迎える。(山藤章二)
・人生の多くは、生まれてきた時代によって、左右されるものだと思う。だからと言って、自分の不幸せを時代のせいにしても仕方がない。こんな時代に自分は生きているのだと受け入れるしかない。(山藤章二)
・わが人生が幸せだったかどうか。それは他人が決めることではない。自分で自分に幸福だったと言い聞かせればいいのだ。人間とは、自分自身に言い聞かせることで初めて納得することができる。(山藤章二)
・肩たたきされようが、人にどう思われようが、「私は好きだから自分で選んでやっている」という強い思いがあった。(佐伯チズ)
・イヤな仕事ほど、いいところを探したほうがいいね。・・・・・仕事でもそうだけど、自分のためだけじゃなくて、誰かのためにやっていると、途中で投げ出さないよね。(萩本欽一)
・泣き言を言う暇があったら、まずは動いてみる。そうすると、何か新しいことが起こるものよ。(内海桂子)
・車イスに乗ると楽かもしれないけど、それじゃあダメになる。少しでも歩けるんなら、どこまで歩けるか歩かせりゃいいのよ。動かないから老化しちゃう。(内海桂子)
・登り切れば下るしかない。だけどたとえば、芸が少しうまくなったら、そこはキープしなければいけない。そしてまた上がってまたキープ。落ちてしまったらいけない。いかに平地を増やして登り続けるかが大事なんだと思う。(桂歌丸)
・人の心を打つ女優さんは、それだけで人の役に立っているということだと思います。・・・そのためにも、やはり健康でいなくては。「元気が一番。ラクするな」。・・・体の細胞がイキイキしていれば、やはり気持ちも明るくなります。(草笛光子)
・最後は、黙ってそこにいるだけで何かを伝えられる。そんな顔をもつ女優でありたいと願っています。(草笛光子)
Information
- 開催日2021年6月25日
- 場所
- 時間
- 費用