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【セミナー特別企画】第25回 <人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方㉕> 三浦敬三『100歳、元気の秘密』祥伝社黄金文庫 2000年
【セミナー特別企画】第25回
<人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方㉕>
三浦敬三『100歳、元気の秘密』祥伝社黄金文庫 2000年
著者:三浦敬三
1904年(明治37年)、青森県青森市生まれ。100歳。北海道帝国大学農学部卒業後、青森営林局に勤務。青森林友スキー部の選手・部長として活躍。1955年(昭和30年)、51歳で営林局を退職後、東京練馬に在住。(財)全日本スキー連盟の技術委員を務めるなど、日本スキー界の草分けの一人であり、「八甲田の主」とも呼ばれる。
現在も11月から5月まで、1年の半分近くを国内外のスキー場で過ごす。
還暦(60歳)で海外に遠征して以降、白寿(99歳)でモンブラン山系の氷河バレー・ブランシュを滑降するなど、節目節目で大きな海外遠征を実現している。世界七大陸最高峰からのスキー滑降を達成し、昨年、世界最高齢(70歳)でのエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)。2006年1月5日、101歳で死去。
内容
好きなこと・食事・運動の3点セットがポイント
●完全食「玄米」で便秘を治す
●お魚は圧力鍋で炊いて、「骨ごと」食べる
●お茶はミキサーにかけて、「葉っぱごと」飲む
●「特製ドリンク」が肌の張り、黒髪を保つ
●「口開け運動」で口のまわりのたるみを防ぐ
●聴力の衰えを防ぐ「香り呼吸法」
etc……
・ただ健康でありたいというだけでなく、何のために健康でありたいのかという目的が実に明確なのです。その目的とは言うまでもなくスキーです。
・「健康のための健康法」だはなく、「いつまでも夢を追い続けるための健康法」なのです。(子息三浦雄一郎氏 はしがき)
・もしも、天命というものがあって、そのせいで長寿になる人がいるとすれば、その天命には何か理由があるはずで、ひょっとしたら、いつまでもスキーを楽しんでいる姿を見せることで、多くの人を元気づけるのが私の天命だったのではないか。
・一人暮らしの老人が自分で料理したものを食べて暮らしている。・・・スキーという大きな目標を常に意識して料理を考えているのですから、・・・毎日がとても充実しています。
・私の朝は少し違っています。かなり忙しい。次から次へとするべきことがあるからです。
・人間の体は、トレーニングによって、かなりのところまで衰えを防ぐことができる。
・やる気さえあれば、いくらでも体は鍛えられるものです。
・長く人生を楽しみたいのなら、便利さに流されることなく、なるべく体を動かすことが必要だと思います。
・老人には老人に必要なトレーニングがあるはずです。
・トレーニングはできるだけ毎日するようにしています。
・怪我や病気と闘う力を体につけておくことが、もっとも大事なことだと思います。人間の自然治癒力にはたいへんな力があるのです。
・入院しないでも治るのであれば、年を取ってからはできるだけ入院しないほうがいい。
・(一人暮らしを続けている)何から何まで自分でやらなくてはならない。しかし、私にはそのほうがいいのです。あれをしたら、次はこれと自分のリズムで暮らせる。そのほうが体にもいいように思います。
・好きなことをもつことは大切だと思います。
・中高年、さらに老年ということになったら、無理をしては絶対に駄目です。
・私の場合、第二の人生は決して余生ではありません。まさに、もうひとつの人生となりました。
・健康に、まっすぐに生きるため、私たちが忘れてはいけないのは、結局、権威や流行に惑わされず、また、自説に固執することなく、自分流のやり方を貫くことだと思います。
・最後まで自然とともに、自然体で生きること、それが私の目標です。
・みのもんた氏「ぼくはまだ「若造」だ!」(本書表紙カバーから引用)
「ぼくは仕事柄、多くの熟年の人たちと接するが、一年の半分近くをスキーで過ごす元気な100歳なんて、敬三さん以外に知らない。その「元気の秘密」は何か? 本書では、食事法から体操まで詳しく教えてくれるが、それらはすべて、敬三さん自身が「自分の体」で試して、工夫を重ねたものである。それだけに説得力があるが、私の心に一番響いたのは、「好きなことをするための、手段としての健康」という考え方だ。逆に言えば、好きなことがあればいつまでも健康に過ごせる、ということだ。本書を一読して「元気」を敬三さんに分けてもらった。敬三さんのお歳まで生きるとしたら、私には40年以上も時間がある。中高年からの時間を「元気に楽しく過ごしたい!」と思う人は、必読の一冊だ」。
▣珠玉の言葉がつまった本書は、100歳の生の声であり、生き方におおいに参考となる一冊。今、巷ではいわゆる高齢者の書籍を多数目にするが、百年の経験は事実から教わることが多い。幸福な人生、幸福な老後を考える道標となると思う。(選:吉田正博)
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Information
  • 開催日2021年7月25日
  • 場所
  • 時間
  • 費用