セミナー情報詳細


永続的成長企業ネットワーク第1回職欲の未来@ヨコハマスペシャル

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[セミナー報告]永続的成長企業ネットワーク第1回職欲の未来@ヨコハマスペシャル

永続的成長企業ネットワークの第1回職欲の未来@ヨコハマスペシャルは、9月27日に開催した。
報告は次のとおり。

職欲の未来@ヨコハマスペシャル 開催報告

1 月日: 平成26年9月27日(土)
2 場所: 神奈川県立近代文学館
3 主催:: 一般社団法人S0LaBo 一般社団法人永続的成長企業            ネットワーク
4 参加者:SoLaBo&大学生10名、永続的成長企業ネットワーク20           名
5 内容: ワークショップ(ワールドカフェ形式)
世代を超えた社会人(企業経営者・社員)と大学生が「働            く」ことについて意見交換をした。

以下、齊藤理事の「見学記」
[見学記]
永続的成長企業ネットワーク 理事
横浜市立大学名誉教授  齊藤毅憲

おもしろいワークショップであった。ファシリテーター(進行役)はソフトかつスムーズにワークショップを進め、2つの課題を約3時間を使って終了している。横浜の地域企業の経営者・社員が約20名であり、これに対して学生は東京の大学生で若干少なめであったので、もう少し若い学生諸君が参加してくれればと思った。もっとも、学生は少なかったが、ワークショップ自体は成功したと感じている。
5つのグループに別れて、「チームにとって必要なものとはなにか」を対等な立場で議論し、10分間経過した時点で、1名がグループのホストとして残り、他のメンバーは入れかわって意見を交わすことを繰返して、再び最初のグループにもどっている。メンバーが入れかわることで、多様な考えにふれることができる。そして、グループごとの発表も行われたので、意見のちがいもあり、多くの気づきが得られており、きわめて示唆的であった。
経営学者としての立場で、私は議論を少し離れたところでみていたが、組織や小集団の研究でいわれてきた主要なコンセプト(考え方や用語)がだされていて、興味深かった。理念、ミッション、共通の目標などが重要であるとされていたし、また情報共有、信頼関係、コミュニケーションの議論も行われていた。さらに、参加する人間の能力と育成、情熱、相手を思いやる心、なども大切であるとされていた。それから、チームといっても企業だけでなく、他の組織にも存在していることが示されている。しかし、少し議論がなかったものは、競争者などの外部環境との関係である。負けたくないとか、ライバルに勝ちたい、といった感情がチームにはあるかもしれない。とくにスポーツのチームは、そうであろう。
もうひとつのテーマは、当初からの同じメンバーのグループの各人に、参加してみたいとか、つくってみたいチームを考えさせ、そのチームで自分がどんな役割を果たしたいかを問うている。参加者すべてが興味深いチームを考えていたが、それぞれのグループの代表者2名の考えるチームが全員の前で紹介されている。現在行っている仕事の質を向上させる“職人の組織”をつくりたいという現実的なものもあるが、“地域を愛するチーム”、“他者を応援し、楽しくするチーム”、“親孝行プロデュース・チーム”など、人生や生活を元気にし、充実させるようなアイデアがだされ、若い人たちがおもしろいことを考えていることがわかった。
そこには、新しいビジネスの開発だけでなく、日本の経済・社会の新しい創造をイメージさせるものがあったと思っている。要するに、ふたつ目の課題は、きわめて創造的なプロセスであり、イノべーションを生みだすための作業になっている。そして、それは現代の企業などの組織の経営をブレークスルー(打破)するために不可欠であると考えている。
このように考えてくると、今回のワークショップは、学生だけでなく、大人メンター(経営者・社員)にとっても、多くの気づきが得られる場になるとともに、きわめて創造的なプロセスであったと考えている。 [2014.10.15]

 

 

Information
  • 開催日2014年9月27日
  • 場所
  • 時間
  • 費用