セミナー情報詳細


【セミナー:特別企画】第38回 <人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば㊳> 福井福太郎/広瀬彩子『100歳、ずっと必要とされる人―現役100歳サラリーマンの幸せな生き方』日経BP社2013年
【セミナー:特別企画】第38回
<人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば㊳>
福井福太郎/広瀬彩子『100歳、ずっと必要とされる人―現役100歳サラリーマンの幸せな生き方』日経BP社2013年
・著者の福井福太郎氏は、1912年(明治45年)5月19日生まれ。100歳を超えても、約1時間の電車通勤をしながら会社に通う現役サラリーマン。慶応義塾大学の助手、毛皮を扱う「福井ファー」を開店後、49歳の時に親友の誘いに応じて望月証券(現・みずほ証券に吸収合併)に入社。同社の合併交渉などで活躍後、70歳から現在まで務める東京宝商会に勤務。
・共著者の広瀬彩子氏は、早稲田大学政経学部経済学科卒業。朝日新聞社入社。鳥取、京都、大阪で勤務、2001年から日経ビジネス記者に転身。流通業・不動産・保険・マクロ経済などを担当。休職留学し、2005年、米プリンストン大学ウッドローウイルソンスクール修士課程修了(公共政策修士)。CWAJ奨学生。東京都生まれ。(出版時)
内容紹介
・片道1時間、毎日通勤して働き続ける福太郎おじいさん、
会社にも、家族にも愛される理由とは?
100歳にして、現役サラリーマンを続ける福井福太郎さん。
100歳になってもなぜ働くのか? 会社からなぜ来てほしいと言われるのか――。
戦争も震災も、子供や妻との別れを経ても、幸せに生き続ける福太郎さんの生き方とは?
日経ビジネス、AERA、読売新聞、日本テレビ「NEWS ZERO」などで紹介され、大反響の100歳サラリーマン!
目次
まえがき
序 章 辻堂から神田まで、僕の毎日。
第1章 昔えらかったとか、えらくなかったとか、どうでもいいことなんです。
第2章 100歳まで働けるなんて、ありがたいよ。
第3章 働き続けるのは、それが本能だからだよ。
第4章 差別も軍隊生活も経験した。でも、不幸だなんて思ったことはないよ。
第5章 死んだら宇宙の一部になれるんじゃないかな。
第6章 人間、人のために生きなきゃ。
第7章 日課は、新聞を読み、辞書を引くこと。長生きの秘訣? そんなものないよ。
第8章 資本主義だって、永遠には続かないよ。
第9章 もう死ぬことなんて、あまり考えなくなったよ。
あとがき
共著者広瀬彩子氏の言葉から
・100歳になっても働き続ける理由の一つに、福太郎さんが100歳になっても、会社や同僚から、「必要とされているから」ということがあります。
・100歳サラリーマンを支え続けた「利他の精神」福太郎さんが「利他」を言うのは、自分が何かをしようと思った時に最初に相手のことを考え、自分から何を与えられるか考えておく。そうすれば、きっと相手も自分も満足するはず―そんな感じなのです。
福太郎さんの言葉から
・働くのは、生きている者の務め、使命ですから、働く場所があるなんて、ありがたいですね。
・現役時代にえらかったとか、えらくなかったとか、どうでもいいと思っているんです。会社のみなさんと一緒に働いて、会社のみなさんや社会の誰かの役に立てることが大事。
・結局は運命に従って、お役に立てる働き方を自分で考えて、やれることを精一杯努力していくしか仕方がないと思っています。
・元気な間は、人間はずっと働かなきゃいけないと思っているんです。生きるために、死ぬまで働かなきゃいけないものなんじゃないかな。人間というのは一生、生きるために働く存在だと思うんです。人間も動物なのだから。僕は生きのびることに対する本能が強いから働いているんだと思う。
・差別も軍隊生活も経験した。でも、不幸だなんて思ったことはないよ。人生って長くなれば、山あり谷あり。人生だって、景気だって、ずっといいなんてこと、ないんだから。だから、宇宙から与えられた運の中で、自分ができる努力を精いっぱい、していくしかないんだ。
・仕事に、優劣なんてないいんですよ。どんな仕事も、世の中に必要なことをやってるうちは、価値があるんです。
・命っていうのはね、自分のものじゃない。あくまで天から、宇宙から与えられたものなんだ。そして、死ぬっていうのはね、人間が心をなくすことなんだ。心をなくして、体だけしかない「もの」になるんだよ。
・心というものは子孫に伝わっていくと思うんです。子孫が、僕の心をずっとつないでいくんですよ。
・僕は、人間の価値はお金じゃない、人格の高さだとずっと思っているんだ。
・生きている間に、どれだけ人のために尽くして生きていくか、これが一番なんです。
・人間、自分勝手はいけないよ。人のために何ができるかを考えて生きなきゃ、だめなんじゃないかな。
・死んだら宇宙の一部になれるんじゃないかな
・日課は、新聞を読み、辞書を引くこと。長生きの秘訣?そんなものないよ
共著者の広瀬彩子氏が言うように、
「福井福太郎さんは時代の流れを握ったわけでも、権力を握ったわけでもありませんが、歴史を動かす巨大な力に翻弄されながらも、100年という歴史を着実に刻んできた主人公です。無名だけれども、周りの人にとってはかけがえのない「ヒーロー」の一人なのです。」
人生100年時代の先人(百寿者)として、まさに多くの学びがある「ヒーロー」です。
(アーカイブ)
永続的成長企業ネットワーク
代表理事     吉田正博
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Information
  • 開催日2022年8月25日
  • 場所
  • 時間
  • 費用