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【セミナー経営者企画】第5回

＜名経営者の至言⑤＞

「技術者が物にさわらないで、

デスクの上で商売をしているなんてのは、

技術者としての人生の楽しみが分かっていない。」

―井深 大　ソニー創業者―

・ソニーの創業者、井深大氏が1990年に『日経ベンチャー』のインタビューの中で語った言葉である。

・技術者は夢を持ちながら物をいじって、その夢を具現化していくことが仕事であるというのが井深氏の信念。

・実際に、井深氏自身、テープレコーダーをはじめトランジスタラジオ、VTR、そしてウオークマンなど、自ら描いた想いを形にしてきた。

・当時はバブルの真っ最中であり、高い給料などにひかれて大手金融機関に就職する技術系の学生が続出した。

・しかし、井深氏は、そうした若者に対して、技術者への道を一度志した者が、数字の入った紙(株券など)を眺めても、楽しく仕事ができるはずがない、と断言している。

・自分の目標を修正することは必ずしも悪いこととはいえない。

・しかし、成功する人は、自分がいったん定めた目標を簡単には変えないのもまた事実だ。

出所：「心に書きとめておきたい　名経営者の至言」日経ベンチャー編　2008年