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【セミナー特別企画】第10回 <人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方⑩> 田中旨夫『101歳現役医師の死なない生活』幻冬舎2019年

【セミナー特別企画】第10回
<人生100年時代へのヒント:長寿者/百寿者のことば・生き方⑩>

田中旨夫『101歳現役医師の死なない生活』幻冬舎2019年

・田中旨夫氏は、沖縄のあかみちクリニックの元院長。101歳の現役医師。医師歴72年。1918年台湾生まれ、沖縄で42年間医師として患者を診たのち、現在は台湾の「台湾正生婦幼聯合のCLINIC」で患者を毎日診ている。医師であった父のすすめで医学の道へ進み、1943年昭和医学専門学校(現・昭和大学)を卒業。現在も週5日、内科医として働いている。

内容紹介
・著者は101歳だが、いまだに現役医師として毎日患者さんを診察。今はスマホでLINEを使いこなし、仕事とプライベートを思いっきり満喫している。なぜそんなに頭もクリアで、仕事もバリバリこなせるのか。それには秘密があるといいます。その秘密を本書で余すところなく紹介。
・著者が実践している習慣は、どれも超カンタンです。それらを毎日続けられるかどうかで、健康寿命に大きな差がつくのです。

【目次】
はじめに
第1章 〝ちょっとした習慣〟で、100歳を超えても若者並みに動ける!
規則正しい生活こそ元気のキモ
毎日30分の散歩で死ぬまで歩ける体になる
太陽の光を1日15分浴びて認知症やがんを防ぐ
昼寝の習慣をつけて、疲れ知らずになる
毎朝、足腰の柔軟体操をする
体には軽めの運動が一番いい
ねこ背になっていないか、常に意識する
「体によい習慣」を生活に根づかせる

第2章 食べ物だけで、体はこんなに変わる!
毎日15種類以上の野菜をとる
野菜をとって体のサビを落とす
ベジタブル・ファーストで脂肪を減らす
粗食ではなく、肉をしっかり食べる
ヨーグルト、チーズなどの発酵食品を欠かさない
果物は少量でも毎日食べる
体の土台となるカルシウムをたくさんとる
老化を防ぐオリーブオイルをとる
週一回、薬膳スープで細胞をよみがえらせる
くつろいでいる時間に緑茶を楽しむ

第3章 体に悪いものを徹底してとり除く
甘いものを食べない習慣をつける
中高年は糖質制限をしないほうがいい
塩分を減らして素材を味わう
トランス脂肪酸を含むパン、お菓子、インスタントラーメンは食べない
加工食品を口にしない
水を1日に2リットル飲んで血行促進!

第4章 病は「元気で長生き」のきっかけになる!
西洋医学に東洋医学をとり入れた統合医療で成果を上げる
薬では治せなかった病気を治す
病気で死にかかったことに感謝する
89歳で末期がんになるも、完治して発症前より元気に
薬は必要最低限に抑える
未病のサインに気づく
私が見た健康長寿の人の共通点

第5章 100歳を超えても心がワクワクする気の持ち方
「心の健康」は「体の健康」に直結している
体を甘やかすと衰えやすい
いつまでも若々しくいる秘訣
「笑う門には福来る」には科学的な根拠がある
ストレスが少しあるほうが体にいい
何でも「ほどほど」の感覚で暮らす
ボケ防止には脳トレではなく、楽しいことをする
イライラすると損をする
「今日からあと10年は頑張る」という決意を毎日する
死ぬまで未知のことに挑戦する
死はこわいものではない
自分の役割を考える
やるだけのことをやったら、後は運を天にまかせる
「できない」ことより「できる」ことに目を向ける

主な言葉
・老いなんかに負けてたまるか!「長生き」は「運」ではなく、「習慣」で決まります。
・体によい習慣を毎日どれだけ取り入れられるかで、人の「余命」は変わると思うのです!
・私の医師暦はかれこれ75年になります。これまで何十万人もの患者さんを診てきましたが、私は何よりも、この患者さんたちによって生かされ、今日まで導かれたと感じています。
・健康長寿になるには、よき習慣をどれだけ長く継続させるかが大きなポイントになるのです。
・私は、これまでの人生で二度ほど、命に関わる病気をしてきています。むしろ、この大病を経験したからこそ、今の私があるといってもいいかもしれません。
病気、わけても大病は、誠実にそれと向き合えば、健康に生きることの大切さに気づかせ、そのためのさまざまな知恵を授けてくれるものです。
・89歳で末期がんになるも、完治して発症前より元気に。がんになってもあきらめず、できることを精いっぱいやる。
・健康長寿の人の共通点三つ。①食事(野菜、魚、海藻など中心) ②体をよく動かす生活 ③生きがいを持っている。 3つの必要要件を充たせば、ボケずにいつまでも元気でいられる。
・「心の健康」は「体の健康」に直結している。
・高齢者の体は、甘やかすと、あっという間に衰えます。楽をするとダメなのです。
・笑顔はあらゆる幸運を呼びよせます。
・面白いこと、楽しいことは、気持ちを生き生きさせてくれます。楽しかったり、生きる張り合いを感じるものを何か持ち、それを長く続けることが、一番のボケ防止になるのです。
・夢を持つときは、同時にその夢に近づくための具体的な目標を立てるといいと思います。
・いくつになっても未知なる可能性の扉を開く。新しいことに挑戦する喜びは、自分が変われるという喜びにつながります。
・死は自然な現象にすぎない。当たり前ですが、生きている間は、死はありません。だから、死ぬまで生きる。それだけのことです。
・かつて大病でさ迷った死の淵から二度救われたことも、目に見えない力によって生かされているように感じます。
・「ありがとう」という気持ちを持つことで、お互いに生かされる。
・困難なことに出合っても、力まず、できることをしっかりやる。ベストを尽くして、運を天に委ねる。そういう姿勢でいれば、きっと道は拓けるのではないかと思っています。
・「できない」ことより「できる」ことに目を向ける。できなくなることに対しては、自然にありのままを受け入れて特に意識はしていないのです。

⦿101歳にして、現役医師。著者の身をもっての生き方は、なによりも説得力がある。医師としての健康長寿の具体的な内容はもとより、89歳でのがんの克服をはじめ、充実した人生と健康長寿を考える人に、珠玉の言葉が満載の一冊といえます。

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Information
  • 開催日2020年3月25日
  • 場所
  • 時間
  • 費用