【訪問型サロン】(第4回)
<Yokohama Excellent Company (YEC) 第4回>
『石井造園㈱の石井直樹社長に聞く』(その1)
1 日 時 2017年6月15日
2 場 所 石井造園㈱本社
3 聞き手 永続的成長企業ネットワーク代表理事 吉田正博
々 理事 斎藤毅憲(文責)
4 内 容 以下の通り
・「CSR(企業の社会的責任)」では、全国的によく知られている石井造園の本社オフィスを訪問して、石井直樹社長に同社の経営について、お話をうかがった。JR大船駅で降りて知る人ぞ知るの笠間交差点に向う。交差点から2、3分のところにオフィスがある。オフィスと作業場の前に広い空間があるので、余裕と気持ちのよさを感じる。壁面緑化のある2階の社長室に向かう階段には、CSR関係などの表彰状(認定書)がかかっている。そして、とくに印象的なのが、地域貢献を行ったお礼に地域の子どもたちが書いた感謝のお手紙である。表彰状もいいが、子どもたちの素直な気持ちに、同社のCSR活動の真価を見る思いがした。
2代目社長 社長は2代目である。 1966年に有限会社・石井園芸として設立されているから、社歴は50年を越えている。1994年に現在の社名となり、2003年に社長に就任している。間もなく社長歴は15年になる。
社長になるとともに、ISO品質基準などの認定をうけている。2008年に第1回目の「横浜型地域貢献企業」に認定され、その後2年ごとの再認定を4回をパスしている。そして、2013年には、「神奈川県子ども・子育て支援推進事業者認証」をうけている。さらに、2016年には、「よこはまグッドバランス賞プロンズ賞(継続賞)」を授与されている。
「CSR企業」として高い知名度 要するに、同社はCSRを実践している企業として全国的に知られている横浜のエクセレント・カンパニー(優良企業)である。メディアや各種の著作物にも紹介されるだけでなく、「中小企業の地域貢献活動」(『横浜市立大学論叢』第66巻第3号、2015年)など、アカデミックな雑誌にもとりあげられている。
今回のインタビューの前日にも、造園業界のトップ企業である日比谷アメニスグループで「CSRが企業にもたらすもの」で講演したという。
初のBコーポレーション認証 インタビューのなかで、アメリカ発の「Bコーポレーション認定」をうけたことを知った。これはアメリカのNPO法人BLab(ビー・ラボ)が開発した制度で、企業の持続可能性(サステナビリティ)、つまり存続可能性を中心に評価する認証である。「Best in the world」(世界一)ではなく、「Best for the world」(世界のために最善を尽くす)企業になることを重視している。
・この認証基準は、環境、従業員、顧客、地域社会、企業統治の5つの分野で評価され、200点満点で80点以上の点数に達することが求められている。2016年5月までに、世界50カ国約1,700社をこえる企業が認定をうけているが、石井造園は桐生市のシルクウエーブ産業(2016年3月)につづいて、わが国では2番目の認証企業(同年5月)になっている。これによると、同社は世界的な認証を取得したことになる。
[以上 (その1)/3回連載]
[2017.7.15]
- 開催日2017年6月15日
- 場所
- 時間
- 費用