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<トピックス> 東京商工リサーチによる「全国152万8,043社 『2020年 企業のメインバンク』調査」

<トピックス>
東京商工リサーチによる「全国152万8,043社 『2020年 企業のメインバンク』調査」
~全国トップは8年連続で三菱UFJ銀行、2位三井住友銀行、3位みずほ銀行、4位りそな銀行、5位は地銀トップの北洋銀行だった~
~神奈川県では、1位横浜銀行、2位みずほ銀行、3位三菱UFJ銀行、4位三井住友銀行、5位横浜信用金庫だった~

※本調査は東京商工リサーチの企業データベースから2013年-2020年の各年3月末のメインバンクを集計、分析した。商号変更や統合等は2020年6月末現在で、メインバンクが複数の場合、最上位行をメインバンクとした。

・国内152万8,043社のメインバンクは、三菱UFJ銀行が12万4,691社(シェア8.1%)で調査開始以来、8年連続でトップを守った。2位は三井住友銀行の9万6,992社(同6.3%)、3位はみずほ銀行の7万9,760社(同5.2%)、4位はりそな銀行の3万7,670社(同2.4%)、5位は地銀トップの北洋銀行の2万5,198社(同1.6%)だった。
・1万社を超えるメインバンクは32行と農業協同組合で、前年と同数だった。そのうち3万社を超えたのは、大都市で圧倒的な地盤を築く3メガバンクとりそな銀行。2万社超は北洋銀行、千葉銀行、福岡銀行の有力地銀3行だった。また、全体33位の滋賀銀行まで1万社超の地銀・第二地銀25行は、地元地域では大手行をしのぐ有力銀行がそろった。
・金融再編の動きも加速している。金融グループの上位に変動はないが、信金再編が進む静岡の企業のメインバンクは、静岡銀行がダントツのトップで、2位に2019年1月に合併した浜松磐田信金、3位は同年7月合併のしずおか焼津信金が入った。静岡以外でも、長崎の九州ひぜん信金や宮崎の宮崎第一信金が合併効果で地場のトップ5にランクインした。
・台風の目は、ネット銀行などを展開するSBIホールディングスの「地銀連携」だ。提携が公表された島根銀行(メインバンク数939社)、福島銀行(同2,291社)、筑邦銀行(同2,229社)、清水銀行(同3,050社)のほか、約10行の提携構想を打ち出している。
・新型コロナウイルスに伴う企業救済策で、金融機関の重要性が改めて認識されている。ただ、経営が悪化した企業への貸付金、リスケ対応は、将来の与信コスト増大や収益力への影響が懸念されるだけに、「新型コロナ」が金融業界の再編を促す可能性も高まっている。

業態別 銀行は三菱UFJ銀行、信金は京都中央信金、信組は茨城県信組がトップを維持
・銀行は、三菱UFJ銀行(12万4,691社)、三井住友銀行(9万6,992社)、みずほ銀行(7万9,760社)の3メガバンクと、りそな銀行(3万7,670社)の大手行が上位を独占した。続いて、地方・第2地銀トップの北洋銀行(2万5,198社)が続き、6位千葉銀行、7位福岡銀行も逆転をうかがう。8位に西日本シティ銀行、9位埼玉りそな銀行、10位横浜銀行。
・信用金庫は、京都中央信金が8,140社でトップ。次いで、多摩信金の6,797社、大阪シティ信金6,734社と変動はなかったが、いずれも前年より社数を増やした。
・信用組合では、茨城県信組が2,989社で大差でトップ。次いで、新潟縣信組が1,239社、3位に広島市信組が1,237社、4位に山梨県民信組が1,212社と僅差で続き、2位争いが激化している。

都道府県別シェア
【首都圏】
・埼玉は、埼玉りそな銀行(同29.0%)が圧倒。2位は武蔵野銀行(同11.8%)。千葉は、千葉銀行(同41.4%)が2万社を超え、独走。京葉銀行(同13.7%)、千葉興業銀行(同8.6%)と続く。東京は、メガバンクが上位を独占。統合したきらぼし銀行(同3.0%)が5位を維持。
・神奈川は、横浜銀行(同22.1%)がトップを堅持。2位以下はメガバンクが熾烈な戦い。千葉銀行と横浜銀行は、業務提携の「千葉・横浜パートナーシップ」で連携進む。

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20200807_01.html