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<トピックス>横浜・神奈川を代表する関東学院大学の小山嚴也学長のインタビュー記事 ・今年4月に就任した関東学院大学の小山嚴也新学長の記事。[産経新聞:2021.4.21]
<トピックス>横浜・神奈川を代表する関東学院大学の小山嚴也学長のインタビュー記事
・今年4月に就任した関東学院大学の小山嚴也新学長の記事。[産経新聞:2021.4.21]
☞横浜・神奈川の地元大学として、その存在の大きさを感じられます。
・地域・社会連携について、
「研究力と地域社会と結んで考えると、学ぶモチベーションにつながる。現代の社会課題は一つの学問領域では対応できず、多様な学問の融合が不可欠となる。
例えば、地域住民の栄養ケアを支援する『栄養ケア・ステーション』の設置を検討するとなれば、栄養学部に加え、看護学部の知識も必要となり、運営には経営学の視点も…と広がっていく。そこに総合大学の未来の可能性も見えてくる」
・・・・・・以下記事より・・・・・・
【羅針盤】関東学院大・小山嚴也新学長 教員のユニークな研究 学内外に発信
・キリスト教の精神に基づく人材育成を継承してきた関東学院大学。11学部14学科5研究科を擁する総合大学として、教育研究や地域貢献、スポーツでも存在感を放つ。今年4月に就任した小山嚴也新学長は、雑談からひらめきを生み出すアイデアの宝庫として知られる。教員の研究力を掘り起こし、学生とともに社会課題を探り、新発想を引き出していく。「学長は学問と社会をつなぐ“モチベーター”。アイデアが結集する仕掛けを作り、大学を盛り上げていく」という。(聞き手・宮田奈津子)
 --大変な時代の学長就任になる
・「18歳人口減少に加え、コロナ禍の影響は大きい。テレワークの普及など、時間が10年進んだ感覚がある。今後は授業もオンラインで共通化していくだろう。大講義室での授業がなくなったとき、大学の個性や生き残り策とは何か? 未来を見据えると、かじ取りの難しさに直面する」
 --関東学院大学の個性とは何か
・「知の拠点ともいえる総合大学ならではの幅広い教員の研究力。学問の最前線で試行錯誤しながら得てきた知を学生に還元している。教え方もうまい。ユニークな研究内容を学内外に発信することで、大学の存在感を示していくことができるはず。また、教員同士の交流を盛んにすることで、さまざまなプロジェクトが生まれると考えている」
 --社会連携を重視している
・「研究力と地域社会と結んで考えると、学ぶモチベーションにつながる。現代の社会課題は一つの学問領域では対応できず、多様な学問の融合が不可欠となる。例えば、地域住民の栄養ケアを支援する『栄養ケア・ステーション』の設置を検討するとなれば、栄養学部に加え、看護学部の知識も必要となり、運営には経営学の視点も…と広がっていく。そこに総合大学の未来の可能性も見えてくる」
 --学長の学生時代は
・「経営学研究に憧れて大学院へ。問題意識や発想は評価される一方、斜に構えていて勉強が雑だった。いよいよ論文が書けなくなり、恩師にすべてをさらけ出す日が来た。当時は、恩師に言われたことが分からなかったが、一つ一つの意味が、時を経て理解できるようになり、今につながっている。必死に学ぶことで、何かが開ける瞬間がやってくる。その味わいが大学での学びの醍醐味(だいごみ)だと思う」
 --どのように大学を牽引(けんいん)していくか
・「激動の時代にあり、関東学院創立150周年への道のりは厳しい。一方で、SDGs(持続可能な開発目標)がうたわれる時代こそ、多岐にわたる研究力を擁する総合大学は強い。ただ、だまっていてはその力を発揮できない。学内を歩き、教員や学生のみなさんと話し、アイデアを結集させて、さまざまな場や仕掛けを作っていきたい」
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こやま・よしなり 昭和42年、横浜市出身。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得退学。山梨学院大学商学部助教授、関東学院大学経済学部経営学科教授などを経て、今年4月に学長就任。専門は経営学、CSR論。