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[特別企画] 『「本」からみた横浜の経営者(第12回)』 横浜の語り部編集委員会(2002)『横浜経済の語り部たち』

 

[特別企画]
『「本」からみた横浜の経営者(第12回)』
横浜の語り部編集委員会(2002)『横浜経済の語り部たち』

・横浜経済のプロモーターたちがつくった本であり、百年企業名なども収録されており、資料的な価値も大きい。390頁の大部のもので、プロモーターの写真なども掲載されて、興味のもてるものになっている。
・冒頭の部分で「この街で育んだもの」として、坂倉政丸、篠崎孝子、高梨昌好、野並豊、原範行、藤木幸夫、前田次啓がとりあげられている。
・それぞれは、(株)サカクラ、(株)有隣堂、高梨乳業、崎陽軒、(株)ホテルニューグランド、藤木企業、日本発条のトップ・マネジメントの任にあたった人物である。
・つぎに、「モノづくり―達人のワンダーランド」の座談会には、岩宮浩((株)鶴見精機)、高橋英夫(サカタのタネ)、西川亀久善(サガミ電子工業)、浜中高一(日本スピン)、山崎五郎(東新工業)が参加している。
・さらに、「プロデューサー、ディレクター、ナビゲ―ター」には、横浜を代表する33名が登場している。すでに紹介した佐藤日英雄や北原照久もそのひとりであるが、近沢弘明、宝田良一、三藤達男、岡田伸浩、川本守彦、青木擴憲、チャンドル・G・アドバニ、丹羽勝子など、多彩な人材がいることがわかる。
・最後は、内海孝(東京外国語大学教授)による横浜の産業史が書かれている。これも明治以降の横浜のビジネスパーソンを教えてくれる。
横浜を知るためには、一読に値する文献である。

           永続的成長企業ネットワーク 理事
横浜市立大学名誉教授  斎藤毅憲