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[コラム:企業永続の法則Q&A]第7回『横浜からグローバル企業に挑む要注目企業「アーバン・コーポレーション(株)」』

 

[コラム:企業永続の法則Q&A]第7回『横浜からグローバル企業に挑む要注目企業「アーバン・コーポレーション(株)」』

・今回は、横浜を基盤に創業から地域企業に進み、グローバル中小企業の分類に新たに入ろうとしている成長著しい、サービス産業のアーバン・コーポレーションを取り上げる。
・システム開発と経理の記帳代行などを主要な事業分野(ドメイン)とするアーバン・コーポレーションは、1992年10月に設立され、2017年には設立25周年の節目の記念祝賀会を盛大に催されている。
・社長の田上龍二氏は起業家であり、同社の設立は27歳の時であった。したがって、経営者としてのキャリアも会社設立から25年以上、地域・継続企業として経営する間に積み重ねてきた。
・納税重視と働く人間への配慮の経営理念。同社の経営理念は「納税を通じて国家形成に貢献する」「全従業員とその家族の物心両面の幸福を成し遂げる」というもの。表現は少し硬めであるが、日本という国家をつくり上げ、未来を目指していくためには、同社は何よりも納税を大切にするというわけである。
・経営理念にCSRの重要性を盛りこんでいるものの、実際には納税していない企業も少なくない。これに対して、同社は黒字決算を続けており、毎期確実に経済的なパフォーマンスを上げることで「納税」重視の経営理念を実践している。
・もう一つの柱は、働く人びとへの配慮。同社は雇用の場を提供し、雇用された人間の能力開発だけでなく、物心両面から見た幸せをつくりだしていくと表明している。つまり従業員満足(ES)を大切にしている。また、同社で働いている従業員個人だけでなく、家族に対する配慮もされている。
・同社は、まさに創業から中小企業・地域企業を経て、国内で拡大を続け、さらに2016年からはベトナムへの業務拡大を図っている。現在はグローバル中小企業の段階を進んでおり、今後は、地域を大切に、共存しつつ、グローバル企業(大企業)に進むものと思われる。
・田上龍二社長の理念が従業員全員に浸透し、今後「田上精神」で鍛え上げた経営陣や社員の判断と行動を信頼して任せられる企業になって行くと思う。横浜からグローバル企業に進む要注目企業である。

『企業永続の法則―地域と結びついた企業は潰れない!』173頁参照

[追記:田上龍二氏は、令和元年5月26日 54歳にて急逝されました。謹んでご冥福をお祈りいたします]