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【企業永続へ:経営者に贈る言葉⑪] ~鍵山秀三郎氏の言葉~
【企業永続へ:経営者に贈る言葉⑪]
~鍵山秀三郎氏の言葉~
・会社にとって何より大事なのは社風です。社員として優秀であるより、社会人として人柄のよい人になってほしい。
・掃除は誰にでもできる当たり前のこと、つまり凡事です。それを徹底してやる。「凡事徹底」を実践すると、人生も事業も非常によくなると思っています。
・一生懸命やってもやらなくても、現時点では出た結果が同じであっても、プロセスが違うとそれから先は変わってきます。
・人生の中でも数えるぐらいしかないものを探し歩くよりも、ごく普通のことを次から次へと極めて徹底していったほうがよほど強い。
・普通のことでもどんどん極めていくと、あるところから普通ではなくなる時点があります。
・自身が正しいと信じたことをやり抜いたら、それは必ず大きな力になるはずです。
・まずは、社風をどうつくるか、どんな社風になるかだと思います。人は命令には従わず、社風に従うのです。いい社風をつくることが、いい仕事をしてもらうための最大のポイントであると思います。
・いろんな考えを持った人が集まったときに、組織というのは生き生きとしてくるものです。同じ人が集まるとむしろ活力を失うのです。
・「人間はいつも見ているものに心が似ていく」
・経営がうまくいかない店には共通点があります。今すぐできることをやっていない。簡単なことをやっていない。それが度重なってどうしようもなくなっている。しかもどのような店になっても、今すぐできることがある。毎日掃除をする。平凡なことが非凡になる。
・人間の知恵は、大きな不幸や災難を小さく受けとめ、小さな喜びを大きく受け止めることだ。
・人を恨んだり憎んだりしてはならない。損をするのは恨んだり憎んだりする人で、相手は何の被害も受けない。
・会社の意義は規模の大きさではない、一番になることより、一流になることだと思います。
・私は、誰にでもできる簡単なことを、誰にもできないほど続けてきた。
・人の心というのはわずか三か月で変わってしまう。ですから、世の中をよくするために最も大切なのは、まず自分たちが謙虚に生きることだと思うのです。
・感謝するから幸せになるのであって、幸せになったら感謝しようなんてことは起こりえないでしょう。
・「凡事」を適当にやっているだけなら微差にしかなりませんが、それを徹底すれば微差は大差になりまるのです。
・「心温かきは万能なり」
・「小さな努力で、大きな成果を求めた人は、一時的にはよくても必ず滅びていく」
・「喜ぶ人は、皆美しい」。人を喜ばせれば、自分が美しいものを見ることでき、人に美しいものを見せるには、自分の一生懸命の姿を見せること、この両方が大事なのです。
・経営者が今、一番考えなければならないことは、企業のあり方ではないでしょうか。
・今の企業社会は、度を越した効率主義や利益重視主義がまかり通っています。
・すべて利益の数字だけで、企業の価値やよし悪しを計ろうとします。利益の尺度だけでは、小さいものは計れても、本当に大きなものは計れません。
・利益率だ、対前年比だと、数字だけで企業を評価するだけでは企業は良くなりません。弱いものをいじめ、利益さえ上げていけばいいという社風をつくります。
・「その人の持っている尺度そのものがその人の人格を表す」
・継続は、「十年偉大なり、二十年おそるべし、三十年にして歴史になる」
・人を喜ばそう、人を助けようと思う人は、すごく勇気が湧いてくる。エネルギーが湧いてきます。
☞今、コロナ禍で会社や人生の行く末を案じ、なにがしかのヒントや救いを求める人たちに、「益はなくとも、意味のある生き方を。イエローハット創業者の仕事と人生の集大成」というべき鍵山秀三郎氏の言葉で、我々に勇気とエネルギーが湧いてくる。
☞鍵山秀三郎氏
昭和8(1933)年、東京生まれ。昭和27(1952)年、疎開先の岐阜県立東濃高校卒業。昭和28(1953)年、デトロイト商会入社。昭和36(1961)年、ローヤルを創業し社長に就任。平成9(1997)年、社名をイエローハットに変更。平成10(1998)年、同社取締役相談役となり、平成20(2008)年、取締役辞任。平成22(2010)年、退職。創業以来続けている掃除に多くの人が共鳴し、その活動はNPO法人「日本を美しくする会」として全国規模となるほか、海外にも輪が広がっている。
著書に『凡事徹底』『続・凡事徹底』(以上、致知出版社)、『鍵山秀三郎「一日一話」』『すぐに結果を求めない生き方』(以上、PHP研究所)などがある。
出所:鍵山秀三郎『大きな努力で小さな成果を~平凡なことを非凡に努める』2020年 育鵬社
(選:吉田正博)194588432_4349138135110573_3512041211982372022_n