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【企業永続へ:経営者に贈る言葉④] ~中川政七氏(1716年創業 中川政七商店13代目)の言葉~
【企業永続へ:経営者に贈る言葉④]
~中川政七氏(1716年創業 中川政七商店13代目)の言葉~
・実は中川政七商店(奈良市)は、伝統を守ろうという意識はほぼないんです。そもそも僕が父から会社を継いだときにも「とらわれるな」と言われたくらいですからね。
・我々は後ろを見ることはありません。『日本の工芸を元気にする!』という、僕が社長になったころに考えたビジョンだけを見ています。
・社員には、「社長に仕えるんじゃなくて、ビジョンに仕えるんだよ」と言い続けています。
・きちんと学んだうえで「自分にも変えられるかも」という勇気がもてたら、あとは覚悟です。
・覚悟があれば共感を生み、人が動きます。覚悟がなければしょせんその程度だと思われるだけ。
・現実の問題で解決できないことなんてほぼ無いです。だから大丈夫。打ち続ければいつか穴は開きます。
―300年の老舗、改革で売上高5倍
・創業300年の麻織物の老舗問屋である中川政七商店を継いでビジネスモデルを変え、売上高を約5倍にした。
・工芸の衰退を食い止めるため、生産者の経営コンサルも手がける。「経営が下手なのではなく経営がない」。(中川さんの認識は厳しい。)
・作り手の思いが強いブランドに人は共感する。
・挑戦するから知恵を絞る。売上高は前年より1円でも伸ばす。
・ちゃんとした考えがあれば経営はそんなに難しくない
―中川政七商店は「中川政七商店」を中心に60店を展開し、20年2月期の売上高は68億円。増収を続けるが中川さんは最近、幹部によくこう話す―
・現状を棚上げして自分たちがもっともっとできると思おう。目標と現実の差を埋めようとするあがきの中でしかイノベーションは生まれない。
中川政七(なかがわ・まさしち)氏 1974年、奈良で生まれ育つ。京都大学卒業後、富士通を経て02年に家業の中川政七商店(1716年創業)へ。同社は手織りの麻織物をはじめ日本各地の工芸をベースにした生活雑貨の製造小売業などを展開している。雑貨部門の経営をてこ入れし、「中川政七商店」「遊 中川」のブランドで店舗を全国に拡大させた。「くまモン」のデザイナーで知られるクリエーティブディレクター、水野学さんを口説いてブランディングに協力してもらうなど「巻き込み力」でも知られる。2018年には会長に退き、地元のサッカークラブ「奈良クラブ」の社長に就任し、サッカークラブから奈良のまちづくりに動き始めている。
出所:日本経済新聞 電子版:
創業300年中川政七商店13代目 学生も変化起こせる中川政七商店会長/奈良クラブ社長 中川政七氏 2019/9/13
Nextストーリー イナカのチカラ 産地に寄り添う工芸復権の旗2020/11/8 (2020/11/12 更新) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65264740R21C20A0I00000/
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