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《寄稿》<新年の挨拶> 『きびしい苦境を生きぬく!』
寄稿》<新年の挨拶>
『きびしい苦境を生きぬく!』
           永続的成長企業ネットワーク 理事
           横浜市立大学名誉教授  斉藤毅憲
 明けまして おめでとう ございます。
・永続的成長企業ネットワークは、社会や生活者に貢献しつつ、永続的に成長していく企業を理想の姿として描いている。しかし、長引く新型コロナウイルスによって、それがむずかしい事態を招いている。そして、多くの企業が「とたんの苦しみ」にあえいでいる。しかも、コロナ禍のなかでも発展している企業もあることによるギャップもあり、この明暗は対照的で、あまりにもきびしい。
・現状のままではがんばろうにも頑張れない企業も多い。生活者のライフ・スタイルが変わってしまった業界は、その例になる。このような業界の企業はどうすればよいのであろうか。ニーズが大幅に減少したのであるから、これまでのビジネスモデル(やり方)をつづけることは困難になっている。これまでと同じモデルでは通用しない。
・しかし、衣食住それに余暇、文化・教養などは、われわれの基本的な生活領域であり、新型コロナウイルスと関係なく必要であり、ニーズとして存在している。ニーズがあるから、ビジネスとしては確実にありつづける。そうであるから、対応策としては、どのようにして製品やサービスを提供するかというビジネスモデルを変えることである。具体的には製品やサービスのユーザーに対するアプローチを変えてみることで、ビジネスとして継続することができるのである。
・本当にニーズがなくなってしまったのであれば、そのビジネスから退くことが必要である。しかし、ニーズがあるのであるならば、生活者やユーザーへのアプローチを変えることである。これによってきびしい苦境を生きぬくことができる。
・コロナ禍はいつまでつづくか、現状ではわからないが、この点を考えて今年をがんばっていただきたいと願っている。
           2021(令和3)年 新春
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